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こうして私達はジェーミーさんやピーターさんという人物達との出会いによってマーレイコッドの本当の聖地にいざなわれて行きました。

ここで「マーレイコッドの釣りの特殊性」について説明させていただきたいと思います。

マーレイコッドの聖地の地域事情
マーレイコッドはオーストラリアの一部の地域にのみ生息する魚で絶滅危惧種に指定されており、多くの人達に「もうなかなか釣れない大変珍しい魚」と思われています。実際私も十数年前初めてガイドを使っても2日間で2人で1本、その後も1日1人2、3本釣れたら大釣果という感じでした。

マーレイコッドが現在最も多く生息しているマーレイ・ダーリング水系の下流部分は以前の乱獲と農薬などの乱用で一時期はほとんど魚がいなくなってしまいました。今ではだいぶ魚の保護と水質保全が進んできたので少しづつ魚も増えつつあるようでがまだまだ魚の数は少ないと言わざるを得ません。

それに対して同水系の上流部の3つの川、セバンリバー、グワイダーリバー、マッキンタイアーリバーなどは険しい岩山の間を流れ、人里から遠く離れている部分が多くまだまだ沢山の野生のマーレイコッドが自然のままに生息しています。
それらの川が平地を流れる部分の周辺ははほとんどが牛や羊などの家畜を養殖している牧草地であり、険しい岩山などの山間部も含めてほとんどが私有地 (プライベートプロパティー)となっています。

オーストラリアでは川自体は公共の物ですが、釣りのポイントを求めて川に近づこうとすると、牧場などの私有地に入っていかないとアクセスできない地域がほとんどなので、橋の側や国立公園の中の川など誰でも釣りができるアクセスの良い所にはもう魚はほとんどいなくなってしまっているのです。

実際、オーストラリアではマーレイコッドだけを狙って釣りをしている釣り人は非常に少ないです。ゴールデンパーチ、シルバーパーチなど割と釣りやすい他の淡水魚を釣っていてたまたま運良くマーレイコッドが釣れたりするのです。

ですからマーレイコッドを本格的に狙って釣ろうと思うと地元のフィシングガイドに頼ろうと思うのが常識的な考えです。

ところが、これはジェーミーやピーターさん達と付き合い始めて分かったことですが、マーレイコッドが現在でも多く生息するいわゆる聖地と呼ばれるような地域に住み自分の土地の中に川を持つ地元の住む牧場の人々はマーレイコッドのフィッシングガイドが、素性の知れないオーストラリア人の客を連れてくるのを大変嫌がります。
 昔はそんなことは無かったらしいのですが地元ガイドが連れて来たポイントにあとで客が自分達だけでまた戻って来て魚を乱獲したり、勝手にキャンプしてごみを散らかしたり、中には川から水を引く農業用ポンプなどを盗んでいく人もいるというのです。
ですから牧場主たちはフィッシングガイドは信用しているけれども、彼らが釣れてくるお客達を信用していないし、むしろ警戒しています。
牧場には通常家畜が道路などに出ないように柵が張ってあり、そこに入っていくゲートがあります。昔は地主以外の人が川に行けるようにゲートに鍵などかかっていなかったのですが今はしっかり鍵をかけ、「この先立ち入り禁止」の看板さえ立てられてたりしています。

ですから地元のフィッシングガイドはよく知った友人か親戚でもない限り、牧場主に入るのを拒まれ、連れて行くポイントが限られてしまいます。
そういうコネもないガイドはしかたがないのでアクセスの良い、しかしもう既に魚が少なく釣れなくなっている誰でも行ける川に釣れて行ったり、人口の養殖池などに連れて行くしかないのです。

だから十数年前、初めてマーレイコッドを釣りに行って地元のガイドを使った時、養殖池では釣りたくないので自然の川に連れて行ってもらいましたが、河原を延々と歩かされた結果、2日間で友人はボウズ、私は45cmが1本という結果だったのです。

その時、私たちも「やっぱりマーレイコッドってなかなか釣れない魚なんだ。。。」と思いました。

そしてその後、ジェーミーとピーターさんとの出会いがありました。

ジェーミーはその地域の川や湖ででキャスティンングしていない場所はないというくらいの釣りキチだし、ピーターさんも若いころは山間部の源流をカヌーをかついで何日もかけて釣り回っていたほどの人です。更にピーターさんは地域のダム建設にもかかわった人なのでダムの地形やポイントにも詳しいのです。

二人とも「ルアービルダー」であって、「フィッシングガイド」ではありません。
長年時間をかけて一緒に釣りをしたり、彼らの作るルアーを日本の釣り具屋さんに紹介したりして私達の関係はさらに強い信頼で結ばれるようになりました。

2人ともマーレイコッドに関しては誰よりもはるかに魚とその釣りについて精通しています。 それはマーレイコッドという魚を誰よりも愛しているからです。そしてこの2人は地元の人たちに愛され信頼されています。

以前にも書きましたが、ジェーミーは干ばつのときに干上がった川からマーレイコッドを水槽に入れて別の川に運んだり、ピーターさんはいまだに乱獲する人が後を立たない中、 地元のフィッシングクラブでキャッチ&リリースを奨励し、稚魚を自然の川に 放流したりして保護に努めていて地元の名士としても信頼が厚い人です。

この二人は、私が連れてくる釣り客は全て日本からの客で後で自分達で戻って来て悪いことをする 心配がないし釣れた魚は全てリリースし絶対に殺さないマナーの良いアングラー達だと、川が敷地を通る近隣の牧場主を紹介してくれ、またその牧場主が別の牧場主を紹介してくれてたりして 今では地元のフィッシングガイドでも入れない、さまざまな場所の私有地に入って常にベストなポイントで釣りを することができるようになりました。

この違いは2007年2月に奥村和正さんを私が案内し、田辺哲男さんが地元のガイドとほぼ同じ日程で釣行に来、釣果に雲泥の差が出たという事実が証明しています。

現在の私のマーレイコッドツアーはジェイミーやピーターさんを初めとする地元の人達との出会い と現在に至る友情と信頼によって成り立っているのです。

JamieKuro.jpg
ジェイミーはいつも凄いところに連れて行ってくれるのでわくわくします。


Bighole.jpg
ジェーミーのルアー「ポパイ」で釣った魚。
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